北海道は1日、発達した低気圧の影響で暴風雪に見舞われ、JRは特急約40本を含む150本以上が運休した。空の便では新千歳空港発着の約120便が欠航。札幌管区気象台は「北海道東部を中心に9人が死亡した、平成25年3月の暴風雪に匹敵する悪天候となる可能性がある」とし、2日にかけて不要な外出を避けるよう呼びかけた。
JR北海道によると、札幌-函館や旭川-稚内など、主要都市を結ぶ特急が運休。国土交通省新千歳空港事務所によると、羽田や成田、東北地方の空港と結ぶ便を中心に欠航が相次いだ。気象台は「見通しが全く利かない猛吹雪となり、車両が立ち往生する危険がある」として厳重な警戒を求めた。
北海道では25年3月、湧別町で漁師の男性=当時(53)=が9歳の長女と外出中、車が雪に埋もれて遭難。歩いて避難したが動けなくなり、男性が長女を抱きかかえたまま凍死するなど、計9人が死亡した。