川崎駅北口開業で東口の商店主が客足減に危機感 「西口側で買い物完結」 (1/3ページ)

川崎駅北口通路にはデッキが新設され、西側(奥)へのアクセスが向上した=2月24日、JR川崎駅
川崎駅北口通路にはデッキが新設され、西側(奥)へのアクセスが向上した=2月24日、JR川崎駅【拡大】

  • 駅前一等地の広大なスペースが駐車場になっている「さいか屋川崎店」跡地。大型商業施設「ラチッタデッラ」の一部(右)が隣接している=2月24日、川崎市

 川崎駅北口が2月17日に開業し、周辺の活性化に期待が高まる一方で、旧来の店舗が立ち並ぶ東口側の商店主らが客足の減少に不安を抱いている。東口では駅前の“顔”だった百貨店「さいか屋川崎店」が閉店して3年がたとうとしているが、跡地は駐車場のまま。1月には丸井川崎店も撤退した。停滞感が漂い始めた東口側で、駅前再開発の実態を探った。(外崎晃彦、写真も)

 「北口はどうだった?」「駅の中で事足りてしまう強さがある」。北口開業を受け、東口地下商店街「アゼリア」の店主らは一様に神経をとがらせていた。

 地下街は素通り

 北口開業に伴って増床した駅ビル商業施設「アトレ川崎」は、増床部分だけでも約50店舗が新規開店するなど、大きな存在感を示している。西口の大型商業施設「ラゾーナ川崎プラザ」と合わせ、人の流れが東口側から失われることを不安視しているのだ。

 特にラゾーナ川崎プラザは年間約750億円超、1日平均2億円もの売り上げを誇る、国内でも最大級の施設だ。3月末には中央広場を芝生に変えて、103店舗を新規・改装する大規模リニューアルを控えるなど景気のいい話には事欠かない。

 一方、東口側では1月に商業施設「川崎ルフロン」の旗艦テナントだった丸井川崎店が撤退。平成27年5月に閉店した「さいか屋川崎店」が取り壊された跡地は、時間貸し駐車場となったままだ。

 「アゼリア」で約15年、テナント入居しているという店舗経営者の男性は「訪れる人はみな素通り。西口でお金を使いたいという雰囲気を感じる」とした上で、「おそらく売り上げは落ちるだろう」と力なく話した。