畑で拾った石、実は隕石 国内で14年ぶり 岐阜

見つけた「鉄隕石」を手にする三津村勝征さん=1日午後、岐阜市
見つけた「鉄隕石」を手にする三津村勝征さん=1日午後、岐阜市【拡大】

 岐阜聖徳学園大などの研究グループは1日、岐阜市の男性が平成24年に近所の畑で拾った石が、鉄とニッケルの合金でできた隕石の一種「鉄隕石」だったと発表した。国内で隕石が確認されたのは16年以来、14年ぶり。発見場所にちなみ「長良隕石」と名付けられた。

 国立極地研究所などによると、隕石は太陽系形成初期の約45億年前にできたと考えられ、これまでに世界で約5万8千個が見つかっているが、うち鉄隕石は約2%と珍しい。鉄隕石が国内で発見されたのは昭和13(1938)年以来という。分析した東京大の三河内岳准教授(惑星物質科学)は「太陽系の歴史を刻んだ化石。貴重な試料だ」と話している。

 見つかった鉄隕石は、縦約15センチ、横約20センチ、高さ約15センチで重さ約6・5キロ。表面はさびて茶褐色をしているが、分析のために切断した断面は黒光りしている。

 岐阜市の会社員、三津村勝征さん(74)が平成24年10月ごろ、同市長良宮口町の畑を手入れした際、周りの石とは違う光沢があったことなどから自宅に持ち帰り、しばらく床の間に飾っていた。

 29年6月に新聞で見た隕石の写真と似ていたため、博物館や知人に相談。東京大や国立極地研などが成分を調べた。

 研究グループは、5月に千葉市で開かれる学会で成果を発表する予定。鉄隕石は、3月2日から6月末まで岐阜市科学館で展示される。