納税返礼品に雪下ろし代行 秋田・湯沢市、首都圏から寄付2件

ふるさと納税の返礼で屋根の雪下ろしをする作業員。下は見守る沼沢二郎さん=17日、秋田県湯沢市
ふるさと納税の返礼で屋根の雪下ろしをする作業員。下は見守る沼沢二郎さん=17日、秋田県湯沢市【拡大】

 豪雪地帯として知られる秋田県湯沢市が今冬、ふるさと納税の返礼品に「雪下ろし代行サービス」を加えた。職員が「市内の実家に高齢の親を残し、都市部で暮らす人から依頼があるのでは」と発案。思惑通り2月上旬の期限までに、首都圏から2件の寄付を獲得した。PRを強化し、来冬も実施する予定だ。

 2月17日、同市の無職、沼沢二郎さん(76)宅では、2人の作業員が2時間半かけ、車庫の屋根などに約1メートル積もった雪を下ろした。千葉県に住む長男が申し込んでくれたという。

 沼沢さんは「最近は屋根に上がるのが不安になっていたので安心した。また息子にふるさと納税をお願いしたい」と笑顔で話した。

 湯沢市によると、10万円以上の寄付をすれば、市が委託した業者が1回雪下ろしをしてくれる。作業員の人数は、寄付額が10万~15万円未満で2人、15万円以上は3人。作業終了後は業者から写真と報告書が届く。

 全国の返礼品情報を掲載しているインターネットサイト「ふるさとチョイス」を運営するトラストバンク(東京)によると、珍しい試みという。

 湯沢市の人口は1月末時点で約4万6千人。うち65歳以上が約4割を占める。高齢者にとって雪下ろしの負担は重く、転落事故も起きている。市担当者は「認知度を増やし、より多くの人に利用してほしい。今後も湯沢市ならではの返礼品を考えていきたい」と話している。