新幹線の台車亀裂、製造不良の台車167台 1年以内に交換、製造元の川重「費用は負担」 (1/2ページ)

新幹線のぞみの台車に見つかった亀裂(JR西日本提供)
新幹線のぞみの台車に見つかった亀裂(JR西日本提供)【拡大】

 昨年12月に運行中の博多発東京行き新幹線「のぞみ34号」(N700系)の台車に破断寸前の亀裂が見つかった問題で、台車枠の鋼材が強度の基準値(厚さ7ミリ以上)に満たないなど製造不良の疑いがあるものがJR西日本、JR東海あわせて計167台に上ることが5日分かった。製造元の川崎重工業は全額費用負担し、1年以内に交換する方針を示した。

 川崎重工業によると、今回のトラブルは、製造過程で台車枠を溶接する際、溶接部分の鋼材を削りすぎて強度不足となり、「疲労破壊」を起こしたのが要因だとされる。

 同社が平成19~22年に納入したN700系の台車のうち、鋼材が基準以上に削られていたのは、JR西日本に納品されたものでは亀裂が生じた台車を含めて計101台。中には、厚さが亀裂が生じた台車(4.7ミリ)よりも薄い4ミリしかないものもあったという。

 また、超音波探傷検査で台車に傷があったものも16台確認された。

 一方、川崎重工業によると、JR東海でも、基準を超えた削りすぎの台車が46台あり、このほか、新たに4台で傷があるものが見つかったという。

 川崎重工業は、削りすぎと傷が見つかるなどした製造不良が疑われる計167台の交換費用を「負担する」との認識を示した。同社によると、これまでに交換したのは、JR西については20台のみで、JR東海分も含め、1年以内に作業を終えるとしている。

超音波検査で運行継続