福島・飯舘村が東大と連携協定 農畜産業の復興が狙い

 東京電力福島第1原発事故の避難指示が昨年3月末に大部分で解除された福島県飯舘村は5日、農畜産業の復興促進を狙い、東大大学院の農学生命科学研究科と連携協定を結んだ。

 村役場で開かれた締結式で菅野典雄村長は「若い学生が村の中を歩き回れば復興にプラスになる。美しい村にしていくサポートをしてほしい」と期待。丹下健研究科長は「復興は短期間で終わるものではない。農畜産業の復興を継続して支援したい」と話した。

 村では昨年、和牛の繁殖が再開されたばかり。販売用のコメも事故後初めて、収穫した。詳細な支援内容は固まっておらず、まずは研究科の学生が村を訪れ、避難先から戻った農畜産家から現状や課題を聞き取りする予定だ。村は宿泊施設の提供などのサポートを検討する。