神鋼社長、副社長辞任へ データ改竄問題で引責 信頼回復へ経営陣刷新

神戸製鋼所の川崎博也会長兼社長
神戸製鋼所の川崎博也会長兼社長【拡大】

 神戸製鋼所の川崎博也会長兼社長(63)が一連の製品データ改ざん問題の経営責任を明確化するため、辞任する方針を固めたことが6日、分かった。悪質な不正が見つかったアルミニウム・銅事業担当の金子明副社長(63)も辞任し、複数の執行役員も退く見通しだ。川崎氏らの後任選定を急ぎ、来月にも経営陣を刷新して信頼回復を急ぐ。

 同日午後に川崎氏らが記者会見を開き、不正の原因や再発防止策をまとめた最終報告書とともに、一連の人事や関係者の処分を発表する。配置転換などの処分は相当数に上るとみられる。

 神戸製鋼は5日に臨時の取締役会を開き、弁護士で構成する外部調査委員会が作成した最終的な報告書を受け取った。内容を検討した結果、川崎氏らの責任は免れないと判断した。

 データ改ざんは昨年10月に発覚。問題製品の出荷先は525社に上り、米司法省も調査を進めている。工業製品の品質や安全性の基準として国が定める日本工業規格(JIS)の取り消しも相次ぎ、神戸製鋼内から「川崎氏が辞めないと外部に示しがつかない」(関係者)との意見が強まっていた。

 神戸製鋼は昨年12月、アルミ・銅事業部門の執行役員3人を更迭したが、最終的な処分は外部調査委の報告書を踏まえて判断するとしていた。

 川崎氏は2013年に社長に就任。神戸製鉄所(神戸市)の高炉を休止して生産体制の合理化に務めた。アルミ事業や電力事業などを強化し、多角化も推進した。金子氏は14年にアルミ・銅事業部門長になり、15年に副社長に就いた。