北の五輪応援団、メークと服は時代遅れ

 北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が韓国・平昌に送り込んだ女性応援団は冬季五輪を彩った。覚えやすいメロディーの応援歌をそろって大声で歌い、プレーに一斉に拍手を送った。

 この200人余りから成る応援団はただ、別の意味でも際立っていた。クロワッサン型のヘアスタイルに、洗練されているとは言い難いピンクの口紅、赤い色の防寒着で統一した彼女らは、韓国との間の極めて大きなカルチャーギャップをいや応なく感じさせた。

 江陵(カンヌン)アイスアリーナで北朝鮮のフィギュアスケート・ペアの演技を見ていた20代のチョン・セリムさんは北朝鮮応援団について、「彼女たちのメークと服はとても時代遅れ。1980年代か90年代のものみたい。北朝鮮が文化面で韓国からどれほど遅れているかを示している」とし、「自分の母親が20代のころはあんな格好をしていたかも」と話した。

 核実験やミサイル発射を行ってきた北朝鮮への国際的な制裁が引き続き強化される中、同国の経済と文化は韓国から大きく取り残されている。2016年の北朝鮮の国民1人当たりの所得は韓国の5%未満にすぎなかった。

 韓国の国会予算政策局が15年に公表した報告によれば、26年に南北統一が実現すると仮定し、その前に韓国が北朝鮮に人道的支援を拡大する平和的シナリオの下でも、北朝鮮の国内総生産(GDP)を韓国の3分の2に引き上げるのに約2兆8000億ドル(約298兆円)の費用がかかる。(ブルームバーグ Sohee Kim、Heesu Lee)