JR東海、新幹線新型「N700S」の研究施設公開

JR東海の小牧研究施設で公開された、揺れなどを忠実に再現できる実験装置=8日午後、愛知県小牧市
JR東海の小牧研究施設で公開された、揺れなどを忠実に再現できる実験装置=8日午後、愛知県小牧市【拡大】

 JR東海は8日、東海道新幹線の新型車両「N700S」の新技術を開発した小牧研究施設(愛知県小牧市)を報道陣に公開した。乗り心地や安全技術を高める主要拠点となっている。

 2020年度に営業運転を開始するN700Sは、現行車両「N700A」に比べトンネル内の揺れがグリーン車では半減するという。揺れなどを忠実に再現できる世界初という実験装置を使い、社員が体感するなどして新制御装置の開発につなげた。

 新幹線の走行中に架線が受ける負荷を調べる装置も公開した。車両に電気を供給するトロリ線の摩耗度合いをより早く感知できる手法の研究を進めている。総合技術本部技術開発部の大竹敏雄部長は「労働人口の減少に備え、メンテナンスや運行を合理的にできるよう研究を進めたい」と語った。