バンコクの大気汚染悪化、対策前倒しも

マスクを着用して歩く女性。首都バンコクは今年、一部で大気汚染レベルが健康を損なう恐れがあるとされる水準まで上昇した=2月15日(ブルームバーグ)
マスクを着用して歩く女性。首都バンコクは今年、一部で大気汚染レベルが健康を損なう恐れがあるとされる水準まで上昇した=2月15日(ブルームバーグ)【拡大】

  • スモッグに覆われたバンコク市街。増え続ける自動車が大気汚染につながっているとの意見もある=2月15日(ブルームバーグ)

 タイは、今年1月下旬から首都バンコクの大気汚染状況が悪化し、微小粒子状物質PM2.5の濃度が基準値を上回る地区が相次いだ。環境団体やバンコク当局は風が十分に吹かず、空気が停滞したためと分析したが、中央政府内からは交通渋滞も主な原因の一つだとの指摘が上がった。現地紙ネーションなどが報じた。

 シマチャヤ天然資源・環境相は、バンコク市内には約980万台の自動車が走っており、大気汚染の原因になっていると指摘する。バンコク当局者も市内の交通量が許容量の4倍となっており、過剰な交通量が粒子状物質の発生原因だとの認識を示した。

 政府は、大気汚染対策として、2023年からの燃料基準の変更や29年からの交通規制強化などを計画している。しかし、シマチャヤ天然資源・環境相は「産業界のために時間に余裕を持たせているが、汚染レベルが高い状況が続けば実施時期を再検討する」と述べ、前倒しの可能性について言及した。