レンガ倉庫のある横浜・北仲通北地区の再開発が本格化 歴史あるまち、持続的魅力を (1/2ページ)

 横浜市のみなとみらい21地区と関内地区の中間に位置し、レンガ造りの倉庫など重厚な建物から開港以降の歴史を感じられた北仲通北地区の大規模再開発が本格的に動き出した。エリア内には市内最大規模のタワーマンションや約2300室を擁する大規模ホテルが建設され、一部施設は平成32年の東京五輪・パラリンピック開催前後に完成。その後も新たなまちづくりが続く予定だ。関係者たちは「新たな横浜のへそ」にすべく、取り組みを強化している。(那須慎一)

 「第1期販売730戸の平均価格は約8700万円で、最高価格8億円など高額住戸を含めて全戸に登録申し込みをいただきました」。北仲通北地区再開発の目玉施設で市内最大規模の総戸数1176戸、58階建てと市内最高層となる分譲マンション「ザ・タワー横浜北仲」を販売する「三井不動産レジデンシャル」横浜支店開発室の町田俊介さんは現状をこう説明する。

■津波なども考慮

 みなとみらい線馬車道駅直結という好立地やハーバービューと歴史の双方の魅力を感じられるエリアの強みから、東京都心の高級マンション並みの価格設定でも良好な販売結果が出ていることになる。同マンションの46~51階には、中・長期滞在需要などを受け入れる施設も入る計画だ。