津波・高潮の際、水の浮力で自動的に閉まる「浮体式陸閘ゲート」、兵庫・洲本市が試験公開 (1/2ページ)

機能試験で徐々に扉が閉まる浮体式陸閘ゲート=13日、洲本市炬口
機能試験で徐々に扉が閉まる浮体式陸閘ゲート=13日、洲本市炬口【拡大】

 兵庫県洲本市は13日、同市炬口漁港周辺で実施している防潮堤整備で、津波や高潮の際に水の力で自動的に閉まる「浮体式陸閘(りっこう)ゲート」の機能試験を公開した。「浮体式」は災害時に門を閉めに行く必要がなく、作業員の安全を確保できるもので、県内の設置は初めてという。

 「陸閘」とは津波や高潮を防ぐために陸上に設置する門で、普段は人や車が通行できる。災害時に人が閉める必要があったが、東日本大震災で門を閉めに戻った消防団員らが犠牲になった教訓から水の力で自動的に閉まる門が開発された。

 公開試験では門の下に水が流れ込むと、水の浮力で長さ8メートル、幅約80センチ、重さ約1・4トンの鉄製扉の片側が徐々に上昇。扉が斜度60度、高さ75センチの壁になり、水の浸入を防ぐことができる。市立洲本第一小3年生が見学に訪れ、水の力で閉まる門に驚いていた。

 市によると、同地区の南海トラフ巨大地震の想定津波は2・8メートル、高潮は昭和36年の第2室戸台風による2・24メートルが過去最大という。海抜2・45メートルの同地区に75センチの門を設置することで3・2メートルの水位まで防ぐことができる計算となる。

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