「レベル2津波」完全ブロックへ 浜松の防潮堤かさ上げ 市と静岡県決定 (1/2ページ)

かさ上げ方針が決まった浜松市沿岸部の防潮堤(県浜松土木事務所提供)
かさ上げ方針が決まった浜松市沿岸部の防潮堤(県浜松土木事務所提供)【拡大】

 静岡県が浜松市創業の住宅メーカー「一条工務店」からの寄付300億円などを活用して同市沿岸部で整備している防潮堤について、県と同市は整備区間17・5キロのうち7・3キロの堤防高を当初計画の13メートルから最大18メートルにかさ上げすることを決めた。同防潮堤は1千~数千年に1度とされる最大規模のレベル2津波に対応する防潮堤として整備が始まったが、最大津波高が13メートルを超えると想定される区間が一部あり、地元自治会などからかさ上げの要望が出されていた。

 県によると、かさ上げされるのは、馬込川から西へ7・3キロまでの区間。県の第4次地震被害想定ではこの区間内の中田島砂丘で最大14・9メートルの津波高が予想されるほか、その周辺も14メートル以上の津波に襲われる恐れがあり、これをブロックできる堤防高に改める。

 本県では、発生頻度が100~150年に1度のレベル1津波に対応した防潮堤の整備を県が担い、レベル1を超える津波への対応は各市町で行うのが原則となっている。かさ上げ分を含めた防潮堤整備の総事業費は約337億4千万円に上る見通しで、一条工務店の寄付金(300億円)と同市に寄せられたその他からの寄付金(約13億6千万円)で不足する部分は大部分を同市が負担する。