事件・不祥事

無視された設計、優先された「現場判断」 新幹線台車亀裂と日航機事故にある共通点 (5/6ページ)

 「日航ジャンボ機事故」との共通点

 話は変わるが、30年以上前の1985年8月12日、日本航空のジャンボ機(B747)が群馬県上野村の御巣鷹の尾根に墜落した。

 機体は大破し、乗客乗員520人の命が奪われた。世界の航空史上、最悪の惨事となったが、今回の新幹線の台車枠の亀裂問題と共通点がある。

 日航ジャンボ機事故の原因は、修理ミスだった。事故機は7年前の78年に大阪空港でしりもち事故を起こしていた。この事故で壊れた機体後部の圧力隔壁(アフト・プレッシャー・バルクヘッド)の修理に米ボーイング社の修理チームが当たった。しかし作業員がリベットの打ち方を正しく行わずに隔壁の強度が十分に保たれていなかった。その結果、飛行を繰り返す度に隔壁に金属疲労による亀裂が生じ、事故当日にはその亀裂が一気に裂けて客室から噴き出した空気で垂直尾翼やハイドロ(油圧駆動システム)などが次々と破損し、操縦不能に陥って大惨事となった。

 なぜ指示通りに作業が行われなかったのか

 修理を担当した米ボーイング社の修理チームは、損傷した圧力隔壁の下半分を交換した際、指示書通りの修理をしないで2枚に切った継ぎ板を使った。

 ボ社は修理ミスを認めている。しかしなぜ強度が弱まるような修理を行ったのか。これについてボ社は一切、説明していない。

Recommend

Ranking

アクセスランキング

Biz Plus