核燃サイクル道筋へ協力 柏崎、むつ両市長が会談

 東京電力柏崎刈羽原発が立地する新潟県柏崎市の桜井雅浩市長は26日、使用済み核燃料の中間貯蔵施設がある青森県むつ市で宮下宗一郎市長と会談し、国に核燃料サイクル政策の道筋を付けさせるため両市が協力する方針を確認した。

 桜井市長は原発敷地に保管中の使用済み核燃料は「ずっと置いておくべきものではない」と強調。核燃料への課税率を年を追うごとに上げていくことも検討していると明らかにし、早期にむつ市へ搬出したい考えを示した。

 宮下市長は「施設が安全に操業することを前提に受け入れる」と述べる一方、「新潟県と柏崎市の総意として推進することで事業はうまくいく」と指摘した。

 桜井市長は会談後、中間貯蔵施設を視察した。施設は東電などが出資する「リサイクル燃料貯蔵」が運営し、現在は原子力規制委員会の審査中。今年後半の操業開始を予定し柏崎刈羽原発の使用済み核燃料を受け入れる計画になっている。