京都・学研都市の公道で自動運転の実験始まる 企業、大学15者乗り合い

公道を自動走行するパナソニックのカート=精華町
公道を自動走行するパナソニックのカート=精華町【拡大】

 京都府精華町のけいはんな学研都市で27日、自動車の自動運転技術の実用化を目指す実証実験が始まり、パナソニックが研究開発中の自動運転システムを搭載したカートが公道を走行した。

 この日、カートには事故防止のため4人が乗車。ルート設定された公道を20キロ未満のスピードで走った。今後週3回程度、公道を走る予定。また、研究拠点となるけいはんなオープンイノベーションセンター(KICK、京都府木津川市・精華町)でも、同志社大の実験車が試験走行した。

 実験は関西文化学術研究都市推進機構(同町)が中心となって進める公道走行実証実験プラットフォーム(K-PEP)の一環で、企業14社と同大が研究開発を行う。

 自動運転の技術開発は自動車メーカーなどで盛んだが、企業乗り合い型の事業は全国で初めて。自動運転をめぐっては、運行監視や車内環境などさまざまな分野での研究開発が想定され、得意な分野で事業化を検討している企業も多い。このため同機構が研究施設や設備を提供し、企業間や関係省庁との調整などを担当することで円滑な実用化を図る。