“遅刻の弁明”が人を小者臭くする 裁判傍聴から知る言い訳の心理学 (1/5ページ)

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 遅刻したときに、「言い訳」をする人がいる。交通機関の混乱であれば理由にもなるが、それ以外は言えば言うほど周囲の印象を悪くする。それでもなにか言いたくなるのは、なぜか。裁判傍聴をライフワークにする北尾トロさんは、「屁理屈を積み重ねて、裁判官の心証を悪くする被告人が多い」という。言い訳で損をしないためには、どうすればいいのか--。

 なぜ遅刻すると必死に弁明・弁解しようとするのか

 人付き合いにおいても、円滑なビジネスマン生活を保つためにも、「言い訳」の作法を守るのは重要なことだ。言い訳については以前にも2回書いているが(※)、新入社員がデビューする時期でもあるので、再度取り上げてみたい。

 ※「なぜ、ビジネスマンは法廷で野々村被告レベルの言い訳を連発するか?」、「253万ネコババ"窓際係長"言い訳の屁理屈」

 遅刻したときに、こんな言い訳(弁解・弁明)をする人がいる。

 「いつもより駅の構内が混んでいて、スムーズな乗り換えができなかった」

 「目覚まし時計が鳴らなかった」

 言われるほうにしてみればどうでもいいことだ。自分に対する評価を下げる行為であることは本人もわかっている。でも、なぜかガマンができず、言い訳をしたくなる。

 「人身事故が発生して電車が止まってしまった」

 これなら遅れた理由になっているから理解されるかもしれない。でも「目覚まし時計が鳴らなかった」はダメだ。これが許されるなら、なんだってアリになってしまう。出掛けに子どもがグズった。出かけるついでにゴミ捨てしようと思ったら場所が変わっていて探すのに苦労した。定期入れを忘れて家まで戻った……。それで済むならタイムカードなんかいらない。

「私の事情をわかってください」