更迭の福田財務次官、報道陣とのやり取り詳報 「今の時代はそういう感じなのかな」 (5/6ページ)

辞意表明した財務省の福田淳一事務次官。時折笑みを浮かべる場面も=18日午後、東京都千代田区の財務省(桐山弘太撮影)
辞意表明した財務省の福田淳一事務次官。時折笑みを浮かべる場面も=18日午後、東京都千代田区の財務省(桐山弘太撮影)【拡大】

  • セクハラ問題で辞意を表明する財務省の福田淳一財務次官=18日午後、東京・霞が関(春名中撮影)
  • 辞意表明した財務省の福田淳一事務次官=18日午後、東京都千代田区の財務省(桐山弘太撮影)

 --次官ご自身の問題ですが、文書改竄(かいざん)の問題もありまして財務省の対応も後手後手に回っていることは否めないと思うが、組織のトップとしてどうだったのか。対応のまずさを改めてどう考えているか?

 「あの、太田(充)理財局長が答弁していると思いますけども、3月12日でしたっけ? 書き換えの資料を提出したわけですけれども、その前にはご注文があって、その、ポツが打っていないやつを出せとか、その辺が誤解を招いたような気がしますが、あの、その報道があったのはその少し前だったと思いますけども、そっからは、理財局は、本当に、なんと言いますか、昼夜を分かたず作業して、あそこに出せるものは全部出すという精神で対応したと思います。そこは、少し、皆さんも正当に評価してあげても良いのかなと、私は思います」

 --ご後任の方、財務省の増税などを求めていたり、国民から税を取る義務、痛みを与えたりする立場なんでしょうけれど、信頼性が必要だと思うが、今回、信頼を失ったと思うんですけれど、そういった一連の問題を含めて、その責任やその必要性、後任の方に向けて言葉を頂きたい

 「後任の人というより、一般的に申し上げると、おっしゃることは誠に不徳のいたすところで、そんなことが影響を与えるとすれば非常に残念なのですけども、申し上げたように財政は財政当局のものじゃなくて、国民のものなので、負担も給付も国民が負担し国民が給付を受けるものですから、管理人の不祥事は本当に許されないことなんですけれども。だからといって、その方向を変えると、あるいはそれをきっかけに考え方を変えるというのは、やっぱり国民にとって良いことではないんじゃないかということをぜひご理解いただきたいと思います」

 ここで、財務省の広報室長から報道陣に「そろそろ後、1問で」と声がかかった。

 --次官、次官の同期の佐川さん(宣寿前国税庁長官)も、森友問題の混乱を受けて辞任されました。同じ同期の次官もこういう形で辞められる。同じ同期で、とても不名誉な事態だと思いますが、このことについてどう思われますか

 「まあちょっと個人的感慨なので、ちょっと皆さんの前で申し上げるのはお許しいただきたいと思います。どうもありがとうございました」

 福田氏は質疑応答を打ち切りたい様子だが、報道陣の質問は続く。

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