「兜脱いだ」中年男に清々しさも 色欲でキャリア棒に振ったエリート知事に復活はあるか (1/4ページ)

記者会見を行った米山隆一・新潟県知事=17日、新潟県庁
記者会見を行った米山隆一・新潟県知事=17日、新潟県庁【拡大】

【ニッポンの謝罪道】

 新潟県の米山隆一知事が、『週刊文春』に報じられた2人の女性に対する出会い系サイト買春騒動により辞任を表明した。同氏は17日と19日に2回会見し、2回目で辞任を明言した。最初の会見では、売買春については「そうではないという気持ちでやっていた」としつつも、「そうであると取る余地もあると思う」と述べた。また、女性から知事当選について「すごいですね」と言われ、「ちょっと嬉しかった」と述べた。さらには会見で涙も流した。

 2回目の会見では顔面から大量の汗を流し様々な釈明をしたのだが、途中は自身の恋愛観を語るなどもし、謝罪会見としては前代未聞のものになった。その前代未聞っぷりというのは「すべて観念した男の清々しさ」といったものまで感じられた。

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 もちろん、「買春」ではなく「恋愛感情があった」ことをアピールし、法的な面で裁かれることを回避する思惑もあったのでは、と思わせる作戦だったと捉えることも可能だろう。

 だが、これまでの数多のスキャンダルの謝罪会見と比較すると米山氏はかなり正直に見えた。文春による報道を事実と認めたのがもっとも大きい。女性記者に対するセクハラ発言疑惑が発端で辞任表明した福田淳一財務次官が、記者が所属するテレビ朝日がセクハラを認める会見を行ったにもかかわらず、セクハラを認めず、自身について報じた『週刊新潮』への訴訟もちらつかせる往生際の悪さと比べると米山氏の「兜を脱いだ」感はかなりのものだ。

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