海賊版サイト遮断は違法 弁護士がNTTコム提訴へ 「通信の秘密の侵害」

 インターネット上で漫画などが無料で読める「海賊版サイト」の問題でNTTコミュニケーションズが、3サイトの接続遮断(ブロッキング)を実施すると発表したことについて、埼玉県の弁護士が、電気通信事業法が禁じる「通信の秘密の侵害」に当たるとして、同社に実施の差し止めを求める訴訟を東京地裁に起こすことが26日分かった。

 原告は中沢佑一弁護士。ブロッキングは政府による緊急対策を受けたものだが、法学者らが通信の秘密を定めた憲法21条に抵触する恐れがあると指摘していた。電気通信事業法も通信の秘密の保護を事業者に義務付けている。この問題で提訴が明らかになるのは初めて。

 訴状によると、中沢弁護士はNTTコムの提供するネット回線を契約している。ブロッキングの実施には顧客の通信内容を把握する必要があるため、通信の秘密を侵害することになると主張。契約約款にも規定がなく、ブロッキングを実施できる根拠はないとしている。