カラーボックスの化学物質で神経障害 高松地裁、ホームセンター「コメリ」に賠償命令

 購入したカラーボックスに含まれていた化学物質で神経障害になり働けなくなったとして、香川県丸亀市の60代女性がホームセンター「コメリ」(本社・新潟市)に約7千万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、高松地裁は1日までに、約470万円の賠償を命じた。判決は4月27日付。

 森実将人裁判長は判決理由で、女性がカラーボックスと接触したことで化学物質過敏症になったと認定し「危険を内包している商品を漫然と販売し注意義務に違反した」と指摘。同社は、一般的に使用されている素材を使っており予見できなかったと主張したが、判決は「過失がないとはいえない」とした。

 判決によると、女性は平成23年5月、「コメリパワー坂出店」(香川県坂出市)でカラーボックスを購入した後に体調異変を感じ、同社が調べたところ接着剤から国の指針値を上回るホルムアルデヒドが検出された。女性は同年7月に化学物質過敏症と診断された。

 同社広報部は「同様の商品の回収などは、判決文を精査して検討したい」としている。