駐車違反での放置違反金、FXの預託金で徴収 北海道警が全国初の実施、「逃げ得」防止へ

 北海道警は10日、駐車違反を繰り返した札幌市の50代の男性が放置違反金を滞納したとして、国税徴収法に基づき、男性が外国為替証拠金取引(FX)で証券会社に預けていた預託証拠金を差し押さえ、約2万1千円を強制徴収したと明らかにした。道警によると、放置違反金の徴収でFXの預託証拠金を差し押さえるのは全国初。

 道警交通指導課によると、男性は2013年と17年に計3回、札幌市の路上に軽乗用車を放置。計約6万円の違反金納付の督促に応じなかったため、道警は男性の預金口座を2度差し押さえたが、全額を徴収できず、別の資産を探していた。

 同課は「悪質な違反者には責任を取らせ、『逃げ得』を許さないようにしたい」としている。