公金流用で転落した訪問介護の星 信用失墜とオーナーの不正経理に翻弄された結末は… (1/4ページ)

あそかライフサービスの本社
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 公金流用の不正で社会的に大きく糾弾された訪問介護のあそかライフサービス。オーナーの不正経理と信用失墜に翻弄され、ついに自己破産を申請した。坂道を転げ落ちた破綻の構図を追った。(東京商工リサーチ特別レポート)

◆社長の最後の一手は取締役会決議なしの自己破産

 訪問介護サービスと福祉用具レンタルのあそかライフサービス(東京都江東区、田中ヨウ子社長)が3月22日、東京地裁に準自己破産を申請し3月28日、破産開始決定を受けた。負債は3億5852万円だった。

 2014年6月、当時の親会社だった(社福)あそか会(東京都江東区)の元常務理事で当社オーナーの不正が報道され、社会問題に発展した。その後、役員刷新などで再建を図ったが、信用低下と2016年以降の業績悪化で従業員の退職が相次いでいた。

 2018年に入ると深刻な経営不振に陥ったが、オーナーや役員が破産に反対。社長が採った最後の手段は、取締役会決議なしの準自己破産の申請だった。

 あそかライフサービスは1995年9月、有料老人ホーム運営の「あそか会」の関連会社として設立された。あそか会が運営する住宅型有料老人ホーム「六華園」(東京都江東区)の入居者への訪問介護サービス提供と福祉用具のレンタルを手掛けていた。

 長年にわたる実績で利用者からのサービスへの評価は高く、事業は順調に推移していた。 だが、2014年6月、当社を巻き込んだあそか会の不正が大きく報道された。これが坂道を転げ落ちる契機となった。

公私混同に走ったオーナー