特殊詐欺グループのリーダー逮捕 被害12億円以上か、半分が取り分 警視庁

 息子になりすまして現金をだまし取ったとして、警視庁捜査2課などの合同捜査本部は詐欺容疑で、東京都品川区西五反田、指定暴力団住吉会系組員、秋田亮佑容疑者(31)を逮捕した。秋田容疑者は詐欺グループのリーダーとみられ、捜査2課などが解明を進めている。

 捜査2課によると、これまでの逮捕者は、グループのメンバー約60人以上に上る。グループは全国で200人以上から12億円以上をだまし取ったとみられている。

 秋田容疑者は、平成28年8月に合同捜査本部に詐欺容疑で逮捕され、その後起訴された船田真史被告(31)とともにグループのリーダーとして詐取金の分配などを行っていた。詐取金の約半分は秋田容疑者と船田被告の取り分だったという。

 逮捕容疑は27年8月、息子をかたり、千葉市の80代女性から現金300万円をだまし取ったとしている。