小渕優子氏が過去に政治資金をめぐる疑惑が報じられ、ハードディスクをドリルで壊して「ドリル優子」やら「ドリル姫」といったあだ名をつけられ大臣辞職。しかし議員辞職をすることはなく雲隠れをし、1年経ってようやく地元で謝罪をした件と比べたら宮崎氏の潔さは際立った。しかも大臣による政治資金の問題と一兵卒議員の下半身スキャンダルでは重みが違う。
◆宮崎氏は「出直し宣言」で踏みとどまった
会見時の宮崎氏はまっすぐ前を見て、許しを請うことはせず、あくまでも自らの愚行を詫びることに徹した。メディアが会見の様子は詳報しているが、質疑応答に移る前の最後の部分を引用する。
「一から出直し、いつの日かまた私の理想と実現したい政治を追い求めることができる資格を与えていただけるように出直して参りたい。すべての皆さまに、そして妻と子に対し、深く深くおわびを申し上げます。誠に申し訳ありませんでした」(産経ニュースより)
ここでも「いずれは復帰を」という思いを感じるが、山口の「またTOKIOとしてやっていけたら……」という言葉と比較し、「資格を与えていただけるように出直していきたい」はあくまでも「世間様が、支援者様が私をお許しくださり、そして再び政治の世界に帰ってこれる空気になるまで反省をしつつ初心に返って生きていきます」という出直し宣言になっている。
もしも「次の衆議院選挙で戻れるよう……」と言ったのだとすれば、山口の時と同様に未練タラタラかつ反省の色なし、と捉えられたことだろう。