シェアハウス2社目の破産 スルガ銀が融資、書類改竄も

静岡県沼津市のスルガ銀行本店=15日午後
静岡県沼津市のスルガ銀行本店=15日午後【拡大】

 シェアハウス運営の不動産会社ゴールデンゲイン(東京)が、東京地裁から22日に破産手続き開始決定を受けたことが23日、分かった。社会問題化しているシェアハウス投資をめぐる破産はスマートデイズ(同)に続き2社目。ゴールデンゲインの物件所有者側の弁護士によると、所有者の大半が地方銀行のスルガ銀行から購入資金の融資を受け、審査書類の改竄(かいざん)なども相次いでいた。スルガ銀は貸し手としての責任をさらに厳しく問われる事態になった。

 信用調査会社の帝国データバンクによると、負債総額は2016年10月末時点で約13億円だが、今後変動する可能性もあるという。

 ゴールデンゲインの所有者は100人程度とみられ、いずれも1億円超の借金を抱え返済に窮している。スマートデイズをめぐるずさんな融資は横浜東口支店に集中していたが、ゴールデンゲインの場合は渋谷支店が目立つという。スルガ銀は外部弁護士による第三者委員会を既に設置しており不動産向けの幅広い融資で実態解明が求められる。