森友文書改竄、佐川氏ら不起訴 一連の捜査終結 大阪地検特捜部 (2/2ページ)

参院予算委員会の証人喚問で証言する佐川宣寿前国税庁長官=3月27日
参院予算委員会の証人喚問で証言する佐川宣寿前国税庁長官=3月27日【拡大】

 学園が国有地で開校を目指していた小学校の名誉校長に昭恵夫人が一時就任していたことなどから、財務省職員らの忖度(そんたく)などによる過大な値引きが疑われた。また、会計検査院は昨年11月、国が算定したごみ処分量に十分な根拠がないと指摘していた。

 特捜部は地元市議や弁護士グループらの告発を受け捜査。値引き行為が、財務省職員らが「森友学園の利益を図る」か「自己の保身」を目的に故意に国に損害を与えたという背任罪に該当するかどうか、慎重に検討していた。

 学園をめぐっては、国や大阪府・市から補助金計約1億7700万円をだまし取ったとする詐欺罪などで学園前理事長の籠池(かごいけ)泰典被告(65)と妻の諄子(じゅんこ)被告(61)が起訴されている。