小惑星探査機はやぶさ2、エンジン連続運転を完了 月内にも到着へ

小惑星りゅうぐうに近づく「はやぶさ2」のイメージ(池下章裕さん提供)
小惑星りゅうぐうに近づく「はやぶさ2」のイメージ(池下章裕さん提供)【拡大】

 小惑星「リュウグウ」に向け航行中の探査機「はやぶさ2」が、機体を加速するためのエンジンの連続運転を正常に完了したと4日、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が発表した。到着に向けた最後の山場を乗り切り、今月21日~7月5日の到着を目指す。

 はやぶさ2は3回目のイオンエンジンの連続運転を1月10日から実施。計約2426時間運転し、今月3日に停止させた。今後は機体の正確な飛行位置などを把握した上で、到着時期を絞り込むという。

 はやぶさ2は平成26年12月に打ち上げられ、往復約52億キロの旅路のうち既に31億キロあまりを航行。小惑星に約3500キロまで迫った。到着後は表面の物質を2回採取するほか、人工クレーターを作って地下の物質も採取し、32年末ごろに地球に持ち帰る。