フェイク肉バーガーは地球を救うか (1/4ページ)

 インポッシブル・フーズの創業者で生化学者のパトリック・ブラウン氏は、同氏が地球上で最大の環境問題と呼ぶ「牛肉問題」を解決するため、「魔法の材料」を開発した。大豆の根や遺伝子組み換え酵母から作られたこの材料は、インポッシブル・フーズのベジタリアンバーガーに使われており、ファストフードチェーンのホワイト・キャッスルなど取扱店も増えている。

どちらがインポッシブル・バーガーか見分けがつかない(ブルームバーグ)

どちらがインポッシブル・バーガーか見分けがつかない(ブルームバーグ)

 植物由来の血

 この材料には赤身肉に多く含まれる「ヘム」という成分が含まれており、ブラウン氏の発明は「植物由来の血」と考えることもできる。同氏によれば、インポッシブル・バーガーがジューシーで本物の赤身肉のような味と香りがするのはこのヘムのおかげだ。

 牛肉に似ていることはインポッシブル・バーガーの強みだが、これが悩みの種になる可能性もある。同社はあらゆる規制を順守しているが、透明性の観点から、商品の安全性について米食品医薬品局(FDA)の審査を受けている。これまでのところ、同社は基準を満たしていないというのがFDAの評価だ。FDAは、植物由来のヘムは極めて新しく、承認にはより多くの証拠が必要だと考えている。インポッシブル・フーズは再申請に対するFDAの回答待ちだと述べた。

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