LGBTや障害ある人らが「本」になり読者と対話 ヒューマンライブラリー (1/3ページ)

ヒューマンライブラリー
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 ■無意識の偏見に気付く対話

 難病、外国籍、LGBT(性的少数者)や体の障害。社会で誤解や偏見を受けやすい人々が「本」になって自分を語り、一般の「読者」と対話する「ヒューマンライブラリー」の活動が広がっている。「読者」は、いつの間にか悪意なく身に染みついた「無意識の偏見(アンコンシャスバイアス)」を省みることができ、「本」の人にとっても、誤解を解く気付きの場になっている。(津川綾子)

 ◆表紙で判断しないで

 5月末、早稲田大学(東京)で開かれた「ヒューマンライブラリー」を訪れた。まず目に飛び込むのは「本」となる28人の「あらすじ(プロフィル)」を書いた掲示板。「四体満足」「恋愛感情を抱かないアセクシャル」「発達障害」「トランスジェンダー」…。つづられたキーワードがそれぞれの生きづらさを伝える。

 借りる「本」が決まったら、読み手は「本」の待つ部屋へ。30分間の物語が始まった。

 この日、「本」を務めた東京都の会社員、江守未奈子さん(24)は、20歳で脳出血で倒れ、右半身まひと言語障害がある。

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