昭和59年の滋賀・日野町事件 遺族が申し立てた第2次再審請求審で大津地裁、再審認める

阪原弘元受刑者を金庫の発見現場まで案内させた捜査の様子を再現する弁護団ら=5月、滋賀県日野町
阪原弘元受刑者を金庫の発見現場まで案内させた捜査の様子を再現する弁護団ら=5月、滋賀県日野町【拡大】

 滋賀県日野町で昭和59年、酒店経営の女性=当時(69)=が殺害され、手提げ金庫が奪われた「日野町事件」で、強盗殺人罪で無期懲役が確定し服役中に病死した阪原弘元受刑者の遺族が申し立てた第2次再審請求審で、大津地裁(今井輝幸裁判長)は11日、再審開始を認める決定をした。

 主な争点は殺害方法や、自白の信用性だった。戦後に発生し、死刑・無期懲役が確定した事件で、遺族による再審請求が認められるのは異例。

 第2次再審請求審で弁護側は、法医学者の鑑定などを新証拠として提出し、「自白に基づいた確定判決の方法で殺害は不可能」などと主張していた。

 阪原元受刑者は一、二審で無期懲役の判決を受け、平成12年に最高裁で確定。再審の第1次請求は大津地裁が06年に退け、大阪高裁に即時抗告中の23年に元受刑者が75歳で死亡し終結した。24年に遺族が第2次請求を申し立てた。