第32回先端技術大賞授賞式 受賞励み 新たな飛躍へ意欲 (1/2ページ)

高円宮妃久子さまを囲み、記念写真に納まる先端技術大賞の受賞者。前列左端は審査委員長を務めた阿部博之氏=11日午後、東京・元赤坂の明治記念館
高円宮妃久子さまを囲み、記念写真に納まる先端技術大賞の受賞者。前列左端は審査委員長を務めた阿部博之氏=11日午後、東京・元赤坂の明治記念館【拡大】

  • 授賞式で宮川典子・文科大臣政務官(中央)から文部科学大臣賞の賞状を授与される東大大学院の照月大悟さん=11日午前、東京・元赤坂の明治記念館

 授賞式では、桐蔭横浜大医用工学部特任教授で東大先端科学技術研究センターの宮坂力フェローが記念講演を行った。

 宮坂氏は「ペロブスカイト」という特殊な結晶構造の材料を使った、日本発の次世代型太陽電池を世界に先駆けて発掘した。とくに海外では、同技術をベースとした、さまざまな製品の応用研究が進んでいる。

 宮坂氏は自身の経験を踏まえ、「チャレンジしようと思ったものについてはしつこく取り組んでほしい」と強調した上で、「恥ずかしがらず協力を得るようにすることも重要」と若手技術者にエールを送った。

 授賞式に続いて開かれたレセプションには約200人が出席した。冒頭、文部科学大臣賞を受賞した東大大学院の照月大悟さんがあいさつ。昆虫の嗅覚を活用した技術に取り組んだにもかかわらず、「昆虫を触るのは今でも苦手」と会場をわかせた後、独創性やひらめきを大事にしていきたいと改めて決意を示した。

 会場には研究成果を紹介したパネルが飾られ、高円宮妃久子さまは受賞者の説明に熱心に耳を傾けられた。照月さんはデモンストレーション用に蚕を持ち込んだ。久子さまは蚕に親近感を持たれているそうで、メカニズムなどについて熱心に質問された。

 経済産業大臣賞を受賞した東レの増田正人さんは、布を使って同社が開発した紡糸技術の優位性を説明。抗菌性や癒やし効果などを付加できる点に関心を持たれたそうだ。

続きを読む