民間宇宙旅行、年内にも実現 米2社先行、高度100キロ超で無重力体験 (1/3ページ)

 民間宇宙旅行の実現を目指す米宇宙ベンチャー2社が、早ければ今年中に初の有人飛行に挑む意欲を示している。米航空宇宙局(NASA)が民間と進める国際宇宙ステーション向け宇宙船開発がもたつくのとは対照的で、純粋な民間企業による有人飛行が一足先に実現する可能性がある。

米ブルーオリジンの有人飛行システム「ニューシェパード」のロケット=2016年(同社提供)

米ブルーオリジンの有人飛行システム「ニューシェパード」のロケット=2016年(同社提供)

 7月に安全性確認

 開発段階で死亡事故も起きており安全確保が大前提だが、お金さえあれば誰でも宇宙に行けるようになるかもしれない。

 順調に進んでいるのが、6人乗りのカプセル型宇宙船で高度100キロ超の宇宙まで垂直上昇する、ブルーオリジン社の有人飛行システム「ニューシェパード」。宇宙船は上空でロケットから分離して自由落下し、パラシュートで地上に戻る。数分間とはいえ、乗客は無重力状態を楽しめる。ロケットは無人着陸させて何度も使う。

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