【スポーツi.】タイガー“復活”と米男子ツアーの栄光 (3/3ページ)

世界ランキングが再び上昇中のタイガー・ウッズ=米ペンシルベニア州
世界ランキングが再び上昇中のタイガー・ウッズ=米ペンシルベニア州【拡大】

 グローバル化推進

 とはいえ、栄光は永遠に続くものではない。PGAは7月、来季(18~19年)の日程を発表した。今季より3試合減、46試合になった。「スポンサーとの調整がつかなかった」ということだが、将来に向け“対策”も抜かりない。着々と進める“グローバル化”である。

 既存開催国である英国、カナダ、マレーシア、中国に加え今季から新たに韓国で「ザ・CJカップ」、中米・ドミニカ共和国で「コーラルズプンタカナ選手権」と地域を拡大させた。

 そして次なるターゲットは日本。米、欧州に次ぐ“世界3位”のゴルフ・マーケットは魅力に映る。PGAは16年10月、アジア全域の中核オフィスという位置づけで東京支社を設立。昨年12月には、男子ゴルフの日本ゴルフツアー機構と提携に関する基本契約を結んだ。「いますぐ日本で…とは考えていない」と発言していたが、近い将来、日本国内での米ツアー共同開催に向けて協議を進めるという。

 タイガーで栄光をつかみ、タイガー復活で、さらにグローバル化を推進…。PGAのビジネス戦略には、いつもタイガーというカードが存在している。(産経新聞特別記者 清水満)