吉野家HDが最終赤字に 人件費負担が収益圧迫

 牛丼大手の吉野家ホールディングス(HD)は27日、平成30年8月中間連結決算と31年2月期決算の予想を下方修正し、ともに最終損益が赤字に転落すると発表した。最終赤字になるのは中間期では22年8月期以来8期ぶりで、通期では25年2月期以来6期ぶり。人手不足による人件費関連の上昇でコストが増加し、収益を圧迫した。

 30年8月中間期は当初14億円の最終黒字とみていたが、8億円の赤字に、31年2月期も17億円の黒字予想を11億円の赤字に修正した。

 主力の牛丼「吉野家」では、販売は増加したが、当初計画は下回っており、さらに人材採用コストが増加した。ステーキ店などを手掛ける傘下の「アークミール」の業績も振るわなかった。