近ごろ都に流行るもの

あふれるモノ、預けてスマホで管理 「クラウド収納サービス」 (1/3ページ)

 狭小住宅に暮らす日本人の宿命ともいえる収納問題。解決策の一つとして「クラウド収納サービス」が注目されつつある。あふれる服や本などを箱詰めし、集荷人に預けて保管。倉庫では1点1点が写真とタグでデータ管理され、取り出しまでの一連の作業がスマホ上で完結する。預け時の配送料不要で、保管料は月額数百円と、トランクルームに比べてはるかに安くて手軽だが、想定外の利用に頭を悩ませている運営会社もあった。(重松明子)

 毛皮のコート、夏モノのワンピース、バッグ、CD、レコード、アルバム、本にバーベキューセット…。

 千葉県市川市の物流倉庫の一角に、おびただしい預かり物が届いていた。保管料は箱の3辺(縦、横、高さ)の合計が160センチ、重さ20キロ以内で月額500円。

 倉庫ではスタッフが1点ずつ写真を撮り、ポリ袋に個別包装して管理コードを付け、再び箱に収めている。利用者は預けた品を常時スマホで一覧でき、必要になったときにはアプリで出庫を依頼する(取り出し配送料800円)。

 一昨年にサービス開始。自社倉庫を持たず、倉庫会社の休眠スペースをパレット単位で安く間借りしてコストを削減している。ユーザー1人あたりの預かり数は平均2~3箱という。「1度使っていただくと、便利さを実感してもらえる。服やイベント用品など季節物の入れ替え、今の時期なら大掃除に合わせて家をスッキリさせてください」。クラウド収納ベンチャー「トランク」(本社・東京都新宿区)の百瀬健太取締役(38)は呼びかけた。

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