中国の人口、27年にも減少の可能性 政府系シンクタンク、従来予測から3年早める

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 中国社会科学院は、同国の人口が2027年にも減少に転じる可能性があるとの予測を公表した。従来見通しよりも3年早まっており、世界2位の経済大国の今後の成長懸念が浮き彫りとなった。

 政府系シンクタンクの社会科学院は報告書で、中国の女性1人当たりの出生率が1.6でこのまま推移した場合、8年後には人口減少が始まると分析。17年に13億9000万人と世界最大だった総人口が、65年までに11億7200万人に減る可能性があるという。

 中国の人口動態をめぐっては警告を発する予測が相次いでおり、産児制限による長期的な経済成長見通しへの影響をめぐる議論が活発化している。華夏時報は先週、人口統計学者2人を引用して中国の昨年の出生数が全体で1500万人を恐らく割り込んだと報道。事実なら、社会科学院の最新予測も上回るペースで出生数が減っていることになる。

 微博(ウェイボー)などSNS(会員制交流サイト)ではこうした予測が拡散し、一人っ子政策を廃止し第2子の出産を認める政策変更でベビーブームが訪れると中国当局が想定していたのは、あまりに楽観的だったのではないかとの声が出ている。中国は21日に公式な18年の出生推計値を公表する予定だ。(ブルームバーグ Dandan Li、Yinan Zhao)