【5時から作家塾】ヨーロッパで常識の「リフォーム系」施設 日本もぜひ有効利用を!! (1/4ページ)

 「監獄ホテル」として生まれ変わる旧奈良少年刑務所

 昨年10月、国の重要文化財である旧奈良少年刑務所が3年後にホテルとして生まれ変わる計画が話題になった。1908年に監獄の近代化をアピールするために建設されたモダンなレンガ造りの建築物は、昨年3月に老朽化により閉鎖された後もその文化財としての価値の高さから保存を望む声が県内外から上がっていた。

旧奈良少年刑務所(公式HPより)

旧奈良少年刑務所(公式HPより)

 「リフォーム系施設」の人気

 現在、国内で空き家や廃学校など手つかずのまま老朽化が進む建造物の増加が課題として存在感を増しつつある。しかしその一方、リフォーム・再利用系の施設は概して人気が高いことも事実だ。

 首都圏で生活する人にとっては横浜の赤レンガ倉庫や、東京中央郵便局の旧局舎を活用した東京駅前の商業施設「KITTE」などが身近な例だろう。いきなり北に飛んで恐縮だが北海道の観光客に人気のサッポロファクトリー(旧開拓使麦酒醸造所がルーツ)や小樽運河のいわゆる赤レンガ倉庫群だって、もし新しい建造物だったら観光名所になっていたかすら疑わしい。

 その他にも近年、歴史的建造物をレストランに改造した神戸の「北野異人館  旧レイン邸」、築91年の旧山口萬吉邸を改修し昨年9月にオープンした会員制シェアオフィス「九段 kudan house」、更には兵庫県内の古民家が多く残るエリア全体をホテルに見立てて地域の活性化も同時に叶えるなど画期的なリフォームを多く推進しているプロジェクト「NIPPONIA」など、一度は役目を終えた建物が次々と新しい命を吹き込まれ注目を集めている。

「人気」というよりも「スタンダード」