社会・その他

訪日外国人が見たニッポンの選挙 日本は不思議の国か (1/3ページ)

 平成最後となる統一地方選が行われた。街頭で有権者に支持を呼びかける候補者に、選挙カーからの名前の連呼や街頭演説、選挙ポスター…。選挙中のおなじみの光景だが、その様子を物珍しそうに眺めるインバウンド(訪日外国人客)も少なくない。彼らには、日本の選挙はどのように映るのか。春の観光シーズンを迎え、訪日客でにぎわう京都で尋ねると、国ごとの選挙運動の違いや課題が浮かび上がってきた。(桑村大)

 国ごとの違い鮮明

 「一生懸命活動しているみたいで、好感を持つよ」。オランダから来日したヤンセン・ピーターさん(42)は、JR京都駅前(京都市下京区)で、初めて街頭演説を目にした。オランダでは、候補者が新聞やテレビの討論番組で政策を訴えるのが一般的で、「日本のように街中で直接市民に演説することはほどんどない」と説明する。

 恋人とイタリアから訪れたガッローニ・セシリアさん(30)は、掲示板に貼られた選挙ポスターに注目する。「顔写真だけでなく政策を載せるなど、ポスター1枚で候補者がどのような人物か分かるようにしたらいいのに」と感想を口にした。

 京都府議選と京都市議選の選挙運動が行われた同市内。特に訪日客の興味をひいたのが、候補者の名前を連呼して支持を訴える選挙カーのようだ。

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