「やるなぁセンテンススプリング」 週刊文春の「元少年A」直撃取材で炎上

2016.2.18 17:36

 週刊文春が18日発売の最新号で、平成9年に起きた神戸連続児童殺傷事件の加害者とされる「元少年A」に直撃取材し、写真付きで近況を報じたことについて、ネット上では早くも記事に対するさまざまな意見が飛び交い、炎上状態となっている。

 「やるなぁセンテンススプリング。いいぞもっとやれ」「そういえば今日発売の週刊文春に元少年Aの名前と住所と顔が載ってるんだっけ。見たいような知りたくないような」…。

 大手ポータルサイトの「ヤフー」をみると、「元少年A」の近況写真(目は隠している)や言動が衝撃だったのか、数多くのツイッター上のつぶやきが並んでいる。ネット上では発売前日から、「【衝撃】元少年Aの素顔と住所がバレた! 文春記者に元少年Aがブチギレ激怒 現在の素顔写真を掲載へ」など、文春の記事が待ち遠しいようなツイートが拡散していた。

 週刊文春によると、同誌記者が1月26日、東京23区内のアパートで暮らす「元少年A」とされる男性に取材。その際、男性が「元少年A」であることを否定したため、記者が改めてインタビューを依頼しようと取材趣旨を記した手紙と名刺を渡そうとしたところ、「お前、ナメてんのか。違うって言ってんだろ」「命がけで来てんだろ」などとすごまれ、さらに追いかけられるなどしたという。

 この「元少年A」の言動に対し、ネット上では「自分から元少年Aとして社会に接触して、自分が犯した快楽殺人で商売した時点でこうなることは覚悟しとかんと。逆に取材されたら極道まがいの恫喝って都合が良すぎるで」などと批判の声も。

 一方で、「文春は『元少年A』をどうしたいのだろう? 挑発して、何かことを起こして欲しいのか? 顔も名前も明かして頭を下げたら『許す』のだろうか?」など、文春の報道に疑問を呈する書き込みもあった。

 「元少年A」は昨年6月、被害者遺族に無断で、自身の名前を明かさないまま手記「絶歌」を出版。その是非が社会問題となったが、報道各社の取材には一切応じていなかった。

 「元少年A」をめぐっては、手記の出版後、自身の公式ホームページを立ち上げるなどして意見を発信したことなどから、世間の関心が集まっていた。

 神戸市須磨区で平成9年に起きた事件では、小学4年の山下彩花ちゃん=当時(10)=と小学6年の土師淳君=同(11)=を殺害し、他の小学生3人を負傷させたとして当時中学3年で14歳だった「元少年A」が逮捕された。「酒鬼薔薇聖斗」を名乗った猟奇的な犯行は当時の社会を震撼させた。

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