神戸山口組本部を家宅捜索 覚醒剤100キロ密輸事件 警察当局

2016.3.8 17:23

 覚醒剤約100キロ(末端価格約70億円)を密輸したとして神戸山口組系の暴力団幹部ら5人が逮捕された事件で、福岡、鹿児島両県警などの合同捜査本部は8日、覚せい剤取締法違反(営利目的輸入)の疑いで、兵庫県淡路市の神戸山口組本部事務所など数カ所を家宅捜索した。

 神戸山口組をめぐっては警察庁が7日、指定暴力団山口組と「対立抗争」状態にあると認定したばかり。捜査関係者によると、捜索には両団体に関する情報収集の目的もある。

 神戸山口組系組幹部、田中浩孝容疑者(49)ら5人は2月、東シナ海の日本の領海外で、外国から来たとみられる船から覚醒剤約100キロを受け取り、鹿児島県・徳之島の漁港に陸揚げしたとして3月2日に逮捕された。捜査本部は、田中容疑者らが資金源にしようとしたとみて流通ルートの解明を進める。

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