バリ島投資で十数億円不正集金か 出資法違反容疑で「アスナグループ」関係先捜索 千葉地検・県警

2018.2.1 13:57

 インドネシア・バリ島で主に日本人向けに不動産投資や金融商品販売などの名目で、元本保証と高配当を偽って無許可で金を集めたとして、千葉地検特別刑事部と県警の合同捜査班は31日、出資法違反(預かり金の禁止)容疑で、同島を拠点とする「アスナグループ」の関係先の家宅捜索に入った。捜査関係者によると、少なくとも十数人から十数億円を集めたとみられる。

 捜索したのは、東京、神奈川、京都、福岡など5都府県の関係先十数カ所。アスナグループは、日本人向けに不動産事業などをしていたが、出資者との間に、配当金の遅延や解約ができないなどのトラブルが多発していた。合同捜査班は詐欺容疑も視野に捜査する。

 グループ傘下の会社役員らは平成25年4月~27年9月、法律で必要な許可や登録なしに、土地への出資やインドネシア・ルピア建ての外貨定期預金口座の開設などを勧め、県内の男女ら6人から約1億4700万円と約20万ドルを不正に預かった疑いが持たれている。同グループのホームページによると、2002年にバリ島で不動産事業を開始。グループ内には銀行やコンサルティング会社もあり、取り扱う商品については、「預金保険機構において20億ルピアまで元本保証」などとPRしていた。

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