富士山でスラッシュ雪崩が発生、登山者らに注意呼びかけ

2018.3.6 16:19

 5日に降った大雨の影響で、同日午後3時50分ごろから4時すぎにかけて、富士山西側の通称「大沢崩れ」付近で大規模なスラッシュ雪崩が発生していたことが分かった。国土交通省富士砂防事務所(静岡県富士宮市)が大沢川の標高2200メートルと同1500メートル付近に設置している監視カメラに映像が記録されていた。

 同事務所によると、スラッシュ雪崩は、降り積もった雪が多量の降雨によって水を含んだシャーベット状になり、地面の土砂とともに沢などを滑り落ちる現象。気温が急激に上昇してまとまった雨が降ると発生しやすくなり、富士山では毎年1~2回ほど起きているという。

 発生現場は富士山中腹のため、人家への影響は考えにくいというが、同事務所では「念のため渓流などには近づかないで」と登山者らに呼び掛けている。

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