地震保険加入、全国上回る 被災3県、6年連続 震災教訓に防災意識向上

2018.3.13 16:29

 東日本大震災後、被害の大きかった岩手、宮城、福島の3県で地震保険に積極的に加入する動きが続いている。損害保険各社でつくる損害保険料率算出機構の調査によると、住宅の火災保険を契約した際に、地震保険も併せて加入したかどうかを示す「付帯率」が2011年度から6年連続で全国を上回った。震災を教訓に防災意識が高まっていると言えそうだ。

 調査では、震災が発生した10年度の付帯率は、岩手、福島が全国の48・1%を下回っていた。しかし11年度は岩手が12・1ポイント増の56・7%、宮城が12・4ポイント増の81・1%、福島が18・0ポイント増の58・1%に急上昇し3県とも全国を上回った。

 その後も3県の付帯率は上昇。16年度は岩手67・9%、宮城86・4%、福島72・2%となり、全国の62・1%を6~24ポイント程度上回った。中でも宮城は震災後の11年度から47都道府県のトップを維持している。

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