福島の会社でも外国人実習生が除染作業 ベトナム人3人

2018.4.18 14:59

 外国人技能実習生として来日したベトナム人男性が、東京電力福島第1原発事故に伴う福島県内の除染作業に従事していた問題で、福島県郡山市の建設会社でもベトナム人実習生の男性3人に除染作業をさせていたことが18日、関係者への取材で分かった。

 実習生を支援する全統一労働組合(東京)によると、3人は平成27年7月に来日。郡山市の建設会社で実習生として、28~30年に同市や福島県本宮市で除染作業に当たった。

 契約した作業内容は型枠施工や鉄筋施工などとされ、3人は事前に会社から除染作業に関する詳しい説明はなかったと話しているという。

 ベトナム人実習生が福島県内の除染作業に従事していた問題は、盛岡市の建設会社で実習したベトナム人男性が3月14日に記者会見して発覚。法務省や厚生労働省などは「除染作業は技能実習の趣旨にそぐわない」とする見解を文書で公表し、類似事案がないか調べている。

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