女性に「着圧ソックス」人気 脚の重さ・だるさスッキリ、保湿タイプも

 

 脚の重さやだるさに悩む女性は多い。特に春から夏にかけては、気象的な条件から一層、だるさなどを感じやすくなるという。脚をすっきりさせるため、適度な圧力をかける着圧ソックスを愛用する女性が増えている。(兼松康)

 保湿加工も

 着圧ソックスとは足首、ふくらはぎ、太ももにそれぞれ強度の異なる圧力をかけられるソックス。圧力により、脚のむくみなどの軽減につながるとされる。

 一般向けには、ピップが平成11年に「スリムウォーク」を発売したのを皮切りに、17年に小林製薬が「ムクミキュア」を発売。このほかレキットベンキーザー・ジャパンが「メディキュット」シリーズ、下着メーカーのピーチ・ジョンが「ホイップリー」シリーズでそれぞれ着圧ソックスやタイツを発売している。

 小林製薬では就寝中に履くタイプの「おやすみ用ムクミキュア」が人気。ピーチ・ジョンでは保湿加工を施した商品が「肌を守りながら脚のケアができる」という理由から20~30代の女性を中心に好評という。

 着圧ソックスの市場規模は拡大しており、25年8月までの1年間の販売金額は前年同期比で19・3%伸びた。近年ではピップの「足指セラピー」など、各社が足指を開かせるタイプの商品を発売。さらにピップは昨秋、クッションで足裏を刺激するタイプの「足裏リフレ」を投入した。

 さまざまな機能をうたう商品が出てきており、ピップの藤木慎二マーケティング部長は「20年前には市場すらなかったが、今後も拡大が見込まれる」と話す。

 活力が低下

 春から夏にかけては、脚の重さやだるさを感じる気候要因がそろうという。

 看護師で足裏療法家の市野さおりさんによると、春から夏にかけては気圧が下がるため、脚に外部からかかる圧力が弱くなる。そのため筋肉がゆるみ、体内の循環をよくする「ポンプ機能」が低下する。

 湿度や温度が上がるため、皮膚から水分が蒸発しにくくなり、細胞内に水分がたまりやすくなる。温度や湿度の上昇は自律神経の乱れも招き、代謝・排泄(はいせつ)機能の低下を招く。そうすると、下肢にたまった水分がむくみとなり、“重だる脚”につながるという。

 「重だる脚に悩む人は活力の低下や憂鬱さを感じると訴える人が多い」と東京都内の鍼灸(しんきゅう)院で足裏の施術を行う市野さん。血管やリンパ管の循環を良くするケアを勧める。

 自宅でできるケアとしては、40度前後のシャワーを太ももやふくらはぎにかける方法がある。皮膚が少しへこむくらいの水圧が適切だという。また、足首からふくらはぎ、太ももにかけてを両手でマッサージするのも効果的だ。

 足裏のケアにはつま先立ちをするほか、足裏を自分の手や青竹などのグッズでほぐす方法がある。足指でじゃんけんのグーチョキパーを作って血行を回復させたり、かかとから地面に着いて足指で蹴り返すような歩き方をすることも有効だという。

 市野さんは脚全体のケアとして、「太ももまでの長さがあり、適度な圧力がかけられる着圧ソックスはお勧め」と話している。

 ■女性の8割が自覚

 20~40歳の女性の8割が脚のだるさを自覚していることがピップが昨年12月、東京都・大阪府・愛知県の女性1万人を対象に実施した調査で分かった。

 また、日常的に脚のだるさを感じる人のうち、夕方や夜にだるさを感じる人が約7割と圧倒的に多いことも判明した。

 ツイッターでは、脚のだるさを訴えるツイートは3月から増え始め、5、6月にピークを迎え、8月まで多い状態が続くという。