『「白い恋人」 奇跡の復活物語』石水創・著

書評

 ■不祥事の舞台裏などをつづる

 2007年、名門料亭や老舗和菓子店による「食品偽装」が相次いで発覚、北海道を代表するお土産「白い恋人」も同年夏、賞味期限偽装で販売停止に追い込まれた。本書は製造元の現社長が、不祥事の舞台裏と倒産危機からの復活劇をつづったノンフィクションだ。

 「クレーム対応や返品でいらだった社員同士がけんかを始めた」という生々しい記述の一方、「『安心・安全か』『コンプライアンス違反か』でなく、『顧客や地域の幸せにつながっているか』という基準で判断すると本質から外れることはない」という教訓も。ビジネス書としても示唆に富む。(1404円、宝島社)