「まるで映画館」 映像・音楽が流れる新型MRIを導入 静岡市立清水病院

 
静岡市立清水病院が導入した新型のMRI

 静岡市立清水病院が3月から使用を開始した新型のMRI(磁気共鳴画像装置)が同病院を利用する患者らに好評だ。無機質といわれている従来型と違って検査中に海中を泳ぐ魚の映像などが見られるほか、音楽が流れる仕様になっている。同病院では「『MRI検査は不快』というイメージを払拭していきたい」と話している。(島田清)

 MRIはX線を使わず、磁場と電波を利用して体の臓器や血管を撮影する装置。放射線による被曝(ひばく)がなく、体に負担がかからないため、脳疾患や腰の整形疾患など、多くの病気の診断に活用されている。

 しかし、ボアと呼ばれる検査空間が「狭くて窮屈」といった指摘のほか、検査中、ハンマーでたたくような大きな音がするため、「子供や閉所恐怖症の人たちには使いにくい検査装置」(同病院)といわれてきた。同病院が今回導入したMRIは検査を受ける人の目の前に鏡を配置し、プロジェクターの映像を映し出す機能を備えたもので、検査中の患者に音楽と映像を提供することができる。

 実際、装置を体験してみると、検査中に不快な音は聞こえてくるものの、常に音楽が流れているため、あまり気にならない。逆に海中で泳ぐ魚や花畑の映像を目にすることで、癒やされた気分になる。

 検査室内の照明はブルー、ピンク、グリーンなど7色に変更が可能。ボアと呼ばれる検査空間もこれまでの装置より幅が10センチほど広くなっており、閉塞(へいそく)感も大幅に低下した。

 この装置の県内での導入は「静岡市静岡医師会検診センターMEDIO」に次いで2例目だが、一般病院では初めて。同病院の担当者は「まるで映画館の映像を見ているような感覚で検査を受けることができる。今後も病院全体で患者の気持ちを優先した検査、診療を行っていきたい」と話している。