卵巣がん治療薬を承認申請 親から子に遺伝する「遺伝性」で国内初 英製薬大手

 

 英製薬大手アストラゼネカの日本法人(大阪市)は8日、開発を進めている遺伝性卵巣がんの治療薬について、医薬品を承認審査する独立行政法人、医薬品医療機器総合機構(PMDA)に承認申請したことを明らかにした。親から子に遺伝する「遺伝性がん」の治療薬の申請は国内では初とみられる。患者にとってがん治療の選択肢が広がりそうだ。 来年前半にも承認を得て販売を開始することを見込んでいる。

 治療薬は「オラパリブ」で、生まれつき遺伝子に変異がある遺伝性卵巣がんの再発患者を対象とした飲み薬。がん細胞を標的として攻撃する薬で、これまでに実施した治験で効果が確認されたという。

 遺伝性卵巣がんは、生まれつき「BRCA1」「BRCA2」という遺伝子に変異がある人が発症し、卵巣がん全体の約1割が遺伝性とされる。

 オラパリブは厚生労働省が今年3月に審査を優先的に取り扱う希少疾病用薬(オーファンドラッグ)に指定した。指定されると標準的な審査期間が1年から9カ月に短縮される。