ベネクス、新型ウエアを10月下旬発売 血流促し従来比3.5度温かく

 
リカバリーウエアを販売するベネクスの中村太一社長(右)=8日、東京都渋谷区

 着ているだけで疲れがとれるリカバリー(疲労回復)ウエアを販売する繊維メーカー、ベネクス(神奈川県厚木市)は、吸湿発熱性の高い素材を使い、従来製品比で3.5度温かい新商品「フリーフィールウォーム」を10月下旬に発売する。昨年以降、疲労回復をうたった商品が相次いで発売されたほか、スポーツ選手から女性の肩こり、慢性疲労対策としての市場が広がっている。同社は、2018年3月期の売上高目標を前期比25%増に設定し、トップアスリートからビジネスパーソン、主婦ら利用者の裾野拡大を狙う。

 同社のリカバリーウエアは、ナノプラチナなどの鉱物粒子を練り込んだ特殊繊維「PHT」で造られている。微弱な電磁波を発して副交感神経を高め、血流を促すので、疲労回復に加えて体を温める効果が期待できる。

 新商品は、PHTに吸湿発熱性のある繊維「リヨセル」を配合し、ウエア自体が体から出る汗や水蒸気などの水分を吸着すると同時に熱を発し、体を温める仕組みだ。服の裏面を微起毛加工することで、高い保温効果とさらっとした柔らかい肌触りを実現した。価格は、ウエアが1万3000~1万4000円(税別)、タイツが1万3000円(同)。ウエアの年間販売目標は7000着。

 東京五輪に向け、スポーツアパレルの分野では、身体の回復を促すリカバリーウエアに大手メーカーなどが参入している。ゴールドウインが昨年4月に新商品を発売したほか、今年6月にはアンダーアーマーが新商品を投入している。09年に他社に先駆けてリカバリーウエアを発売したベネクスの中村太一社長は「ここ2、3年で市場になってきた」と分析する。

 同社は市場活性化を狙い、コンフォートやアイマスクなどのアクセサリー商品や低価格商品で販路を拡大し、売り上げの落ちる今夏には、独自開発の冷感機能を付加した新商品を数量限定で発売した。今秋には新たに全国のドラッグストアで販売するほか、来春にはワンピースタイプの商品を投入する予定だ。